//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js

こどもの話27 フォンタン手術の説明

子供の病気(多脾症候群)

今日はぐっすり

[ 2009-09-04 21:14 ]

昨日に引き続き、今日も面会に行ってきました。

でも、昨日の疲れかぐっすり眠っていたので(きーちゃんも連れて行っていたし)、起きるまで待たずに帰りました。

やはり不整脈は一度出ていたようで、まだ心電図がつけられていましたが、尿道カテーテル・点滴はすべて外れていたし、太ももの動脈の止血もバッチリ。

身体拘束も解かれていました。

朝一番にそれらが外れたとき、最初にしたことはつかまり立ち!
そうとう拘束されていたことにフラストレーションたまっていたのでしょう。

さぁ、フォンタンの最終段階です。
2016011304
出典:Wikipedia

月曜日にO心臓外科部長のお話を聞いてきます。

何もなければ10日の朝から手術になります。

開心の手術はこれで終わりになりますように・・・。

フォンタン手術の説明

[ 2009-09-07 21:35 ]

心臓外科のO先生のお話を伺う。

今回の手術は大きく二つのことを行う。

1、フォンタン型手術(肝静脈-肺動脈の人工血管による吻合)
2、ペースメーカー電極再移植

とうとう最終段階です。
くうちゃんの場合、前回のkawashima法で上半身の血液は直接肺動脈に接続されているのです。

普通は肝臓からの血液と下半身の血液が、肝静脈となって心臓に戻るのですが、くうちゃんの場合、下半身の血液がいったん上半身に行って心臓に戻っていたので、今回はこの肝臓からの血液をフォンタン循環にのせる(心臓を通らず直接肺に送り込む)ために血管を付け替えるわけです。

カテーテル検査の肺静脈の血圧は12~13というたいへんよい値なのですが、実はこれは副側血管ができていて血流が逃げている状態。これが続くと肺胞まで血液がいかず、勝手な血管ができてしまう「肺内シャント」をおこしてしまうのです。肺内シャントを起こすと手の施しようがなくなるのでそれができるまでに手をうつのです。

肺静脈圧も側副血管があっての状態なので血管を付け替えると、いままで側副血管に逃げていたのもすべて肺静脈に帰ってくるわけで、肺高血圧になることが予想されます。

また、静脈圧が上がると腎臓や肝臓にも働きが悪くなるので、胸水や腹水がたまる。
      ↓
それでまた静脈圧が上がる。
      ↓
動脈圧との差がまた減る。
      ↓
体に血液が流れない
      ↓    
手の施しようがない。

とならないように、術後、バイアグラ(肺高血圧の薬)や一酸化窒素を使います。

また、ペースメーカーの電極再移植は、先日のカテーテルで決めた位置を手がかりに最小の電力で最大の拍出を得られる位置を探すそう。

今回の手術にも人工心肺は使います。
でも心臓は止めない(開心はなし)。

何度も手術をしているので癒着があるのでかなりの時間を要する。
特にペースメーカーのリード付近は絡み合っているので大変そう。

まぁ、手術自体も大変そうですが、術後の管理がまたやっかいそう。
簡単な手術ではなさそうです。時間も前回同様かなり覚悟してくださいだって。

相変わらず心臓外科の先生方は凹むことを言うわぁ。

でも、なんとなくくうちゃんは大丈夫な気がする。不思議だけど。
なんと、前回の主治医のM女子が早々に産休から復活している模様。
くうちゃん大好きな先生なのでうれしいとおもうよ~~。

======================
======================

【今日の一言】
今読んでもいまいちよくわからないけれど(笑)
心臓のお部屋が4つにきちんと分かれていないため、フォンタン循環にします。
単心室の場合、フォンタン適用になる場合も多いです。
ふっとい動脈やら静脈やらをパチンと切って、人工血管でつなぐのです。
人工血管を入れるとどうしても内側に血栓ができるので、一生ワーファリン(血液をサラサラにする薬)が必要です。

それでも生きてるんやからすごいよね。

そうそう、この記事を書いた当時はバイアグラ(あのバイアグラよ♡)という名前だったものがのちに、肺高血圧症のお薬として「レバチオ」という名前になりました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました